西洋医学と東洋医学と未病と。

古くから東洋と西洋では考え方の大きな相違がありました。医療についても同様に本質的な考え方の相違があります。
西洋医学では病気と言わずに疾病と言います。
1、病気とは気を病むことであり西洋医学では気が存在しないから気を病む病気も存在しません。医学用語ではなく現代社会での一般用語としては日本語での病気の意味は当然に疾病です。
2、西洋医学で疾病にかかった時の治療方法は疾病の原因を除去し対処療法によります。しかし、東洋医学では対処療法のみではなく、病気の原因を一部身体や心理状態に表れた状態のみを診るのではなく身体全体を診ます。病気の原因を身体全体を治して除去するように努めます。
3、西洋医学では健康と疾病の間は存在せず、健康か病気かのどちらかに分類します。東洋医学では健康と病気の間に未病が存在します。ただ、未病は病気に近い状態ですが健康の範疇ではあります。

以上のように現代医療は西洋医学を中心として人の身体を物質と診て対処療法により治療します。
西洋医学の基礎学問は分子生物学によります。分子生物学は物理学と化学を土台として成り立ちます。しかし、現代の物理学では命の存在を認められていません。命を認めない学問物理学を土台としている現代医学の矛盾がそこには存在します。

このような医療、医学に対する考え方と現実がある中で、一部医学者から、西洋医学と東洋医学を統合した統合医学が正しいのではとの提唱がなされています。
そこで、私たちの立場は統合医療の推進をすべきと考えています。
 医療界ほど身分制度が21世紀を向けえても強く存在している世界は珍しいと思います。チーム医療も患者を中心として医師をリーダーとする医療専門家のグループとしてではなく、現実のチーム医療は医師を頂点とし患者をターゲットとする身分制度のグループ化となっています。
 医療人同士がそれぞれの専門性を認め合い、尊敬しあいながらチーム医療を進めなければ正しい医療は確立されないと考えます。医療のみではなく、他の世界においても身分制度はまだまだ続くと考えられますが、本当の民主主義が定着することにより医療も正しく発展してゆくと考えます。
そのような観点から、未病概念も含めて東洋医学は低く見られていることも事実です。この責任は東洋医学の施術者、研究者等の責任も大きいとは思います。東洋医学の施術者の中には医療だか宗教なのか混在しているものも見受けられます。それも東洋医学が低くみられる一因となっていると考えられます。