設立趣旨書

設立趣旨書
未病の概念は、この10年でかなり普及してきたが、普及した概念、定義に甚だ疑問を抱かざるを得ない。理由は、普及した通説は未病ではなく既病であるからである。既病とは「既に病ム」であり、未病とは「未だ病ニアラズ」である。通説の未病定義は、検査結果が異常であり自覚症状が無い場合又は検査結果が正常値だが自覚症状が有る場合の二点について未病としている。しかし、検査結果が異常値の場合は明らかに既病であり、検査結果が正常値であっても自覚症状が有る場合も未病ではなく既病である。検査は完全でなく漏れていることや検査方法に誤りがあることも多々あるからである。患者の主訴は明らかに原因不明の既病である。
 我々は、疾病、病気になる前の予防医学、保健管理こそ医療の崩壊を防ぐと考えている。そんな中で治未病(又は未病治)すなわち、未病を治すことは重要であり既病では明らかに遅い場合がある。がんのステージⅣでも自覚症状が無いことも多々あるのである。更に、未解明のマイナスイオンや波動による治療等も未だ認めるべきではなくエビデンスを待つべきであろう。
真の治未病は、科学に基づかなければならないと考え、敢えて「治未病医学」としたのは未病を科学的に検証したいからである。
医療費の膨大な増加により我が国の医療は崩壊に向かっている。その救世主が「治未病医学」だと考える。通説の未病の定義では疾病を治療する結果となり予防でも保健管理でもなく手遅れの可能性も内在している。学術界は大御所が間違った定義や概念を決めても覆すことは至難の業である。しかし、現在と先の我が国の医療崩壊を目前にすると目を瞑るわけにはいかない。幾多の妨害があろうとも我々は科学者として放って置くことができず日本治未病医学会を結成し設立する。正しい未病概念の普及に努め、我が国の予防医学、保健医療に貢献し医療の崩壊を防ぎたいと考えている。多くの方の参加を願うものである。

日本治未病医学会発起人一同